【Web担当者になったら】最初に抑えるべきポイント

2024年09月05日

Web担当者(Webマスターと呼ばれることもあります)に任命され、
またはWebサイトを担当する部署に配属されることになり、戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

Web担当者の活躍によって、
自社サイトを活用したブランドイメージアップや、売上向上に成功している企業も多く見受けられます。
「社内にノウハウもないし・・」「そもそもWebにも詳しくない・・」とご不安に思われるかもしれませんが
大丈夫です!

この記事では、具体的に何から始めればよいか、
Web未経験者の方にも分かり易く解説しますのでぜひ参考にご覧ください!

【Web担当者とは?】組織における役割

実はWeb担当者の明確な定義はありません。

それでも多くの企業に共通して見られるweb担当者の役割は、下記の通りです。

  • Webサイトに関わる全ての業務を通して、ブランディングや売上に貢献すること
  • Webサイトに関わる業務を改善すること

現代では、多くのユーザーがWebサイトを活用して情報収集を行います。
ユーザーが求める情報を適切に発信することで、
「この企業、他の企業よりいいな」「製品について問い合わせてみようかな」と
ユーザーの態度変容を促すことで、組織に貢献する
ことが可能です。

また、Webサイトに関する業務には非効率な業務が含まれているケースがあります。
自社の実態に合ったシステムやツールも活用しながら、 業務を見直し、効率化を図りましょう。

Web担当者の仕事内容

では、「Webサイトに関わる業務」とは何でしょうか?
端的に言うと、自社で保有しているWebサイトの管理と運用ですが、業務の種類は多岐に渡ります。

あくまで一例ですが、Web担当者の具体的な業務の一覧表を用意しました。
詳細までは読まずとも、まずは業務の全体像をイメージしましょう。
先に、「何から始めればよいか」を知りたい方は読み飛ばしていただいて構いません。

具体的な業務

業務内容

備考

サイトの更新

CMSを活用した、『お知らせ』や『コラム』などの新しい記事の投稿

外部に委託している場合は、
委託会社との連絡が必要

CMSとは:Webの専門知識がなくてもサイトを更新できるシステム

サイトの保守
(システム・インフラ)

・導入しているツールやシステムのバージョンアップ対応
・Webサイトのセキュリティ対応

専門的なスキルを要するため、サービス提供ベンダーに保守業務を委託するケースが多い。

コンテンツの作成

Web担当者はもちろん、全社的な狙いに合わせたコンテンツの作成
(例:新サービスの特集ページや、創業〇〇周年記念サイトなど)

既存コンテンツの改修なども含まれる。

Webマーケティング施策

具体的な数字の改善を目的とした施策の検討と実施
(例:サイト流入数やお問い合わせ数など)

「SEO対策」「Web広告」「EFO(フォーム改善)」などの施策が該当

メルマガ運用

メールアドレスを保有しているユーザーに対して、
新サービスなどの最新情報をメールで訴求する

MAツールなどを活用している場合は、
より高度なデータ分析やメルマガ計画が必要

SNS運用

X(旧Twitter)、YouTube、FaceBookなどの公式SNSを活用した集客

顧客データの管理

お問い合わせや資料請求から獲得したユーザーの情報管理

メールやコールなどの対応を行うケースもある。

アクセスログ解析

Webサイトに訪問したユーザーデータを分析し、
サイト上での行動や属性の傾向を把握する

GoogleAnalyticsやGoogle search consoleなどの
解析ツールを活用するケースが多い

外部委託会社との連絡窓口

委託先の担当者とのコミュニケーションを行う

※外部に委託している業務がある場合に限る

外部委託会社の選定

専門会社への問い合わせや打ち合わせ、各社の比較検討

※新しく業務を外部に委託する場合や、既存の委託業者を切り替える場合

Web担当者に求められるスキル

一つ前の章で紹介した「Webサイトに関わる業務」の遂行にあたり、
Web担当者に求められる知識やスキルを紹介します。少しずつ、身に付けていきましょう。
先に、「何から始めればよいか」を知りたい方は読み飛ばしていただいて構いません。

①【そもそも】Webサイトの成り立ち

専門的な内容も多く情報量も膨大なので、浅く広い知識十分ですが、

「Webサイトって何?」と聞かれても答えられるよう、おさえておきたいWebの基礎知識です。

  • Webサイトがどのように作られているか(HTMLやCSSに関する知識)
  • どのような仕組みでページが表示されているか(システムやサーバーに関する知識)  など

②【成果】Webマーケティング

Webサイトを活用した売上の貢献を目指す場合、避けては通れないスキルです。
基本的には目的/考え方は2つです。

  • サイト流入数を増やす
  • 流入したユーザーにお問い合わせを促す

実現するための施策は多岐に渡るため、
サイトの現状を数値で把握した上で改善インパクトの大きい施策を検討します。

【根拠】データ分析

Webマーケティングを行う上で必須とも言えるスキルです。

Webサイトはユーザビリティ(使いやすさ)やデザイン性といった定性的な評価ももちろん重要ですが、
同様に、データを用いた論理的な定量的な評価が重要です。

サイトのユーザーの閲覧傾向や離脱傾向を掴んだ上で、数字の改善策を講じることが求められます。

④【推進】社内調整力

これはWebとは直接的には関係なく番外編的なスキルです。

社内ルールにもよりますが、Webサイト業務を進める上で他部署との合意形成が必要となるケースがあります。
Web担当者の独善的なサイトの管理/運用にならないよう、心がけましょう。

  • サイトリニューアルのような大きなお金が動く場合には、上層部の承認が必要
  • 製品ページの紹介文や写真を差し替える際には、営業部門の承認が必要 など

⑤【時事】Webのトレンド

あれば尚良しという知識です。
世間で話題になっているニュースや制作会社のコラムなどを通して情報収集しましょう。

近年であれば、IR(財務情報)だけではなく、サステイナビリティ(非財務情報)の情報開示が叫ばれています。
ほか、個人情報保護法やGDPRに基づくCookie許諾対応、IR英文化対応、Webアクセシビリティ対応など
法律の改正などによって新たに推奨される表現や、開示が義務化される情報があります。

時流やトレンドに合わせたWebサイトへアップデートすることで、ユーザーから評価を得ることができるでしょう。
(※2024年8月時点の情報です。当社では適宜Webトレンドを発信しています。)

【Web担当者が抑えるべきポイント】何から始めればよいか?

それでは、Webに関する業務や必要となるスキル/知識を踏まえ、
Web担当者が何から始めればよいか、順に紹介します。
あくまで一般的な例のため、自分の会社に合わせてご調整ください。

STEP01:自社で保有しているサイトの把握と評価

まずは、現状把握から始めましょう。
Web担当者として仕事を進めるために必要なインプットになります。

  • 自社で保有しているサイトの種類(コーポレートサイトだけではなく、製品サイト/社員用サイトなども含みます。)
  • 各サイトの管理者(人事が採用サイトを管轄している など)
  • 各サイトの保守体制(情報更新の手順や、システム・インフラの保守の形態 など)

理解が進んできたら、数字面で自社サイトの成果を評価できるとベストです。

  • 実施しているWebマーケティング施策の結果を分析
  • GoogleAnalyticsなどのツールを用いたアクセスログ解析 など

STEP02:競合サイトの分析

自社の次は、外に目を向けてみましょう。

ビジネス競合にあたる企業はどんなサイトを持っており、
どういった意図でデザイン性やコンテンツを構築しているかを分析しましょう。

競合との比較を行うことで、自社サイトの改善点や十分に発信できていない自社の強みなどが見えてくるでしょう。

STEP03:課題の洗い出しと施策の検討

自社サイトをさらに成長させるためには何が必要かを検討しましょう。

いきなり、改善施策を考えるのは難しいため、現状サイトの課題を洗い出しをしてみることをオススメします。

サイトのデザインや構造が他社サイトに遅れをとっていることもあるでしょうし、
流入数やお問い合わせ数が少ないなど成果面に課題があることもあります。
また、運用体制が整備されておらず社内の更新業務が煩雑なこともWeb担当者が改善すべき課題です。

課題の洗い出しができれば、
実施すべき施策(課題を改善するために何をすべきか)について、具体的な検討が可能になります。

STEP04:施策の実施

あとはStep03で検討した施策を実際に実施しましょう。

ただし、できるだけ外部委託はせず、社内での対応を目指しましょう。
外部委託をしてしまうと、当然コストもかかりますし、自社にノウハウがたまりづらいです。

無料または少額でトライできる施策から小さく始め、
それでも、自社での対応が難しい場合は外部委託を検討しましょう。

  • 思ったように数字が改善されない場合
  • リソースが足りない場合
  • 自社対応ではリスクが大きい場合 など

Web担当者の悩み

いかがでしたしょうか?
Web担当者になったら何から始めればよいかを解説させていただきました。

ただ、Web担当者のお悩みとしては、

  • デザインやサイト構造を改善すべきなのは明確だが、どのように改善すべきか分からない。
  • サイトの成果を正しく分析できているか不安である。
  • 更新業務を改善要望を出しているが、既存の運用業務を委託している会社の満足に対応してくれない。
  • 社内で複数部署の意見が割れ、Webサイト業務を思ったように進められない。

など、どうしても専門的な経験や知見が必要で、自社での解決が難しい場合もあります。

当社では、Webサイトの運用業務の改善はもちろん、
RFP作成や要件定義などリニューアルの初期段階のサポートから、
成果の出るサイトの企画提案まで、総合的なご支援が可能です。

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