ウェブサイト改善の進め方。効果測定までの4つの手順を解説!

2024年09月19日

本コラムは、初めてWebマーケティング担当になり、
「サイト改善って何から始めて、何をしていけばいいの?」「サイト分析のやり方が分からない」など、
初期段階でお困りの皆さまに向けて、
Webサイト改善の進め方や具体的な分析方法など、ステップに分けて分かり易く説明します。
サイト改善の実践向けて、是非お役立てください!

はじめに

Webサイトの改善ポイントを発見し、より良いサイト運営を行っていくための考え方としては、
まずは目標を正しく設定し、目標と現状のギャップを把握した上で、改善施策の効果測定・検証を行う、
というサイクルをスピーディーに実施することが求められます。

以下では、初めての自社サイトの改善業務を担当される方にも直ぐに実践していただけるように、
図表を交えながら、KGI/KPI設計から施策の洗い出し、効果測定までサイト改善に向けた
一連のステップを順を追ってご説明します。

(KGI:ビジネスの最終目標、KPI:評価のための指数)

STEP1:KGI設定 ~考え方と設定方法~

\まずは一番重要な最終目標の設定です/
スタートを間違えるとプロジェクト自体が頓挫することも?適切なKGI設定しましょう!

改善を行う際に最も大事なことは、最終目標であるKGI(Key Goal Indicator)を最初に決めることです。
理由は、KGI設定が後回しになると、プロジェクトの方向性が大きく変わってしまうことがあるからです。

よくある間違い:KGI=PV数を〇〇〇〇アップ

お客様にご相談いただく過程で、KGIについてヒアリングすると「PV数を増やしたい」や「セッション数を増やしたい」など、回答を頂くことがありますが、これをKGIとして設定するのは推奨しません。

なぜなら、ここから更に「なぜPV数を増やしたいのか?」ということを深ぼっていくと、
「ECサイトの売り上げを上げたい」「広告収入を増やしたい」などの本来の目的が別に存在しているからです。

つまり、目指すべき目標は「売り上げを増加させたい」であり、それを達成するための一つの指標が「PV数を〇〇増加させる」ことになるので、KGIを「PV数増加」で設定してしまうと、PV数以外のプロセスが埋もれ、本来の可能性を閉ざしてしまうミスに繋がるのです。

また、「何を」「どのくらい」増加させるという「計測できる数値」の「目標値」の指標も大切です。

大げさに言ってしまえば「売上が1円増加」しても「売上が1000万円増加」しても両方とも結論でいえば”売上増加”したと言えてしまいます。
そのため、KGIを「計測できる数値」の「目標値」で適切に設定したうえで、プロジェクトを進めるというのが、最初にして最も重要なポイントになります。

STEP2:KPI設定 ~考え方と設定方法~

KGIを設定したら、次にKPIの設定に移ります。

前項でKGIの重要性を説明しましたが、次に、目標達成のために必要なKPI(Key Performance Indicator)を設定しましょう。
KPIは、先ほどのKGIを達成するためのプロセスの達成度を測るための中間目標指数です。
例として以下の図をご覧ください。

KPI概念図

まずKGIの目標とする売上があり、それを達成するための中間指標を出します。もちろんこれらの目標値は、現状を分析し問題箇所を洗い出したうえで数値設定を行います。

図のようにロジックツリーになっていて因果関係が成り立っている事がポイントです。今回の例は2つのKPIで行っていますが、これらが増えることもあります。このようにKGI達成から逆算した数値目標を設定することが重要です。

STEP3:施策の洗い出し

KPIを策定した後は、改善するための施策の洗い出しを行います。
ここは経験が必要な箇所となり、最初は難しく感じる事も多いと思いますが、
まずは、以下のような簡単なマトリックス表を作り、施策内容や期待させる効果などをまとめる事をおすすめします。

マトリクス表の例

(この表は本記事の為に関単に作成したものですが、実際は評価軸の数値評価も定義します)

洗い出しの手順

  1. 考えられる施策を洗い出す。(施策内容)
  2. 期待される効果を洗い出す。
  3. それを実現するためのコストを出す。(図は10段階評価)
  4. 施策期待効果を出す。
  5. 施策実現スピードを出す。

これらを出すことで、どの施策から行うかの優先度をつけられます。
もちろん一番優先すべきは、コストがかからず、効果も高く、スピードを持って進められる施策になります。

そして、もう一つ重要なのは、
同時に施策を行う際、「期待される効果」が重複していないことです。
期待効果が重複していると、どの施策が要因で、数値が増減したか分かりづらくなってしまうためです。

STEP4:効果測定

施策実施した後は、必ず効果を検証しましょう。

効果があったか、数値が改善されたかという結果も重要ですが、
その結果がどのような要因で起きたかを分析することが特に重要です。
例えば、数値が悪かったときは何が問題だったか仮説を出して、その仮説に沿って施策を行う。
このPDCAサイクルの繰り返しになります。

効果測定PDCA

最後に

いかがでしたか?
会社の業態やBtoC/BtoB、扱っているサイトの数などで実施内容は異なりますが、
やるべきことや流れは基本、同じです。
サイト改善のPDCAはスピード感が重要ですので、出来ることからスモールスタートしていきましょう!

自社だけで分析や改善を行なっていくのが難しい場合や、
ノウハウを蓄積し、社内体制を構築されたいなどのお困りごとがありましたら、
ぜひ、当社にお気軽にお問合せください!

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